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2015年06月02日

ふしぎ山 その1

掛川市から袋井市にかけて広がる小笠山。
300メートルに満たない低山ですが、自然林が成立した豊かな森であることは知っていました。
しかし、不思議なことに海岸近くでしか見られないウバメガシが極相林として大半を占め、低山にもかかわらず、山地性のトチノキやウワミズザクラ、ウラジロノキなど、植物生態学的には共存するはずのない木が混生しています。
ふしぎ山  その1



ずっと疑問に思っていたこの謎。文献を調べれば解明しますが、やっぱり実際に見てみないと納得出来ないので、週末休みの度に小笠山の隅々まで歩ける所を歩いてみました。

小笠山は、数百万年前に大井川が流れていた場所が隆起して出来た為、山の大半が小笠礫層という砂利や砂でできています。
ふしぎ山  その1


数百万年の間に、海面や気温の上下、気候の変動で浸食を受け、かなり複雑で、断崖絶壁の多い特異な地形が作り出されました。
ふしぎ山  その1


有名な六枚屏風や、似たように浸食されて出来た垂直の隙間がいたるところにあり、想像出来ない程の地殻変動の作用と年月の流れを感じます。

ふしぎ山  その1


ふしぎ山  その1


ふしぎ山  その1


歩いているとわかりますが、この小笠山の特殊な植生は、やはり礫の地質と、いくつもの急深な谷間が大きく影響しているようです。
ふしぎ山  その1


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Posted by NATURE DESIGN 木々 at 07:08│Comments(0)日々の事
 
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