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2014年09月05日

砂の色

建築材料には欠かせない素材である砂。自然の産物であるがゆえに、地域による違いがおもしろい。


静岡ではこれ。濃い灰色で粒は丸みを帯びているものが多いです。堆積岩が流され、天竜川や安倍川などの中下流域で採集されているのだとおもいます。
東日本はだいたいこんな感じでした。
なので砂浜も灰色をしてますよね。

 
砂の色




そして西日本。薄い茶色をしています。 粒は角が立ってます。
これは風化した花崗岩の成分で、広島の土砂災害で原因となった真砂土、風化して朽ちた花崗岩です。それが川に流され洗われたものだと思います。 そのため、西日本の砂浜は大抵茶色をしています。
境目は愛知県の岡崎あたりから西で、花崗岩が地表近くに露出している地域ではこんな感じです。
 
                              

                               
砂の色
 



南アルプスの周辺では同じ花崗岩の砂でも色は白でした。  これは花崗岩の色が錆がかっておらず、白いからだと思います。


砂の色




花崗岩系の砂はふわっとしていて粒子が細かいため、材料としては使いやすいです。 静岡の砂は粒が粗く、モルタルにしたときに水が浮きやすい。 鏝で撫でた時の一回目が全然違います。 

静岡の西部では、造園用に愛知県の真砂土を仕入れているお店がいくつかあります。  ついでに砂も仕入れてくれるとありがたいですね・・・。 少量なら九州に本社のあるホームセンター、ナフコで袋入りで売っているので、レンガ積みなど繊細で目地が多い作業ではそちらを使わせてもらっています。  砂の色が茶色っぽいので、暖色系のレンガなどは、目地が灰色になりすぎず、素材の色を生かせます。



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Posted by NATURE DESIGN 木々 at 19:10│Comments(0)素材の事
 
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