母なる山
道中の高速道路で、災害派遣の自衛隊の車の列と何度もすれ違いながら群馬県へ。
庭で使う石を買いに来ました。
思えば、造園で使う素材の石や土は、噴火や隆起といった大地の活動によって生まれたものです。
人間にとっては災害と呼ばれるものですが、そういった活動によって地形はかたちづくられ、豊かな環境が生まれました。
そして火山や断層、地球のエネルギーが集まる場所ほど豊かな土壌、水に恵まれ、希有で素晴らしい景勝を生んでいます。
「災害」というものは、人間が居て人間の観点で定義されたものであって、自然にとっては生きる事、生まれる事であるのかもしれません。
自然の動きを「危険」と見たのは人間であり、整備や開発という名目で破壊して、その脅威から逃げ続けて来たのだと思います。
自然には意思はありません。自然の恩恵、そして開発や発展の恩恵を受けて生きてきた以上、受けた分の反動が平等に必ず訪れると思います。
今回の地震被害を受けて何か行動する、考える、備える。被災された方々の苦労の様子や状況を知り、生かせる知識を得るだけでも、この「災害」を無駄にせず、必ず訪れる「次」に備える事が出来るのではないでしょうか。
関連記事