モミジの居場所

NATURE DESIGN 木々

2015年05月18日 22:59

庭でよく使われるイロハモミジに代表されるカエデの仲間。

山によく行く人ならわかると思いますが、モミジの仲間が本来生えている所は、尾根や谷筋の湿潤で半日陰な場所。



モミジの美しさは見上げた時の葉の透け感だと思います。
適正な条件で植栽すれば、これを庭でも楽しむ事が出来ます。

木は日なたに植えるとエネルギーの生産性を上げるために葉を多く出します。
必要だから出した葉っぱ。日なたで濃く繁った枝葉をすっきりさせようと剪定しても、供給と生産のバランスが取れなくなった木は、徒長枝やひこばえを出して、いち早く元のエネルギーを得ようと必死になります。こうなると自然できれいな樹
形は維持出来なくなります。

木の本来の適正環境を整えてあげる事はとても重要です。人間の一方的な考えで植えると、後の維持管理に大きな影響が出てきます。
動物のように移動出来ない植物こそ、共存するためには人のサポートが重要です。

その木の本当の姿で無理なくゆっくりと育ってもらうために、まずは適正な場所に植える事がお互いが快適に暮らすための第一条件だと思います。。



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