レンガの魅力

NATURE DESIGN 木々

2015年03月01日 13:50

大きく、硬い構造物は、その存在感に威圧感や圧迫感を感じてしまうここがあります。

住空間や、くつろぎのスペースにあってはちょっと落ち着かないですよね。

しかしレンガで作られた構造物は意外に趣や温かみを感じることがあります。
硬い素材でありながら、赤やオレンジの暖色系が多く、一つ一つが角が取れて丸みを帯びていたり、目地による表面の凹凸が視覚的に作用しているからだと思います。




和歌山、友ヶ島の弾薬倉庫。 戦争によって生まれた軍事施設。
実際は恐ろしい施設ですが、その手の込みようと機能美、造形美には圧巻です。 野生の植生に覆われて神秘的で異空間に来たようです。



三重県で公園建設中の構造物。
この後植栽を合わせる事でより雰囲気が良くなると思います。

ハードな素材の中でも、レンガは石材やコンクリートのものよりもやわらかい印象で植栽との相性も良いです。
そして植物によって力の強い部分を隠し、和らげ、他空間へ繋げてあげればお互いが調和し、まとまりあるより安らげる空間になると思います。

住空間における植物の欠点は、規律や統率の無さ。構造物は全体を引き締めるまとめ役。

お互いの長所、短所を補い合う構成が、デザイン、設計の基本になります。

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